あらすじ
一般企業の経理部で働く地味なOL。
彼女のすべては、戦略シミュレーションゲーム『大覇軍』に登場する東陣営の若き王、アレクシオンに捧げられていた。
しかし、彼はゲームの「ストーリーモード」で序盤にあっけなく毒殺されてしまう「不遇の推し」。
「推しが死ぬなんて耐えられない!」
彼女は推しを覇者にするため、ドラマパートのない「大覇軍モード」でアレクシオンを使い、大陸統一の戦略を研究し尽くしていた。
そんなある日、彼女が目を覚ますと、そこは『大覇軍』の世界。
しかも、北陣営との戦いで戦死するはずだった東陣営の斥候NPC、アリアに転生していた!
「私、今から死ぬとこじゃん!」
死の直前、アリア(主人公)は「大覇軍モード」で培ったゲーム知識で敵の伏兵の位置を看破。
間一髪で本隊の壊滅を防ぎ、瀕死のところを憧れのアレクシオン本人に救われる。
「なぜ敵の配置が分かった?」
「それは、地形と風の流れを……」
その類稀なる「戦術眼(ゲーム知識)」をアレクシオンに買われたアリアは、斥候から彼直属の「軍師見習い」へと異例の抜擢を受ける。
(推しの顔がいい! 生きて動いてる!)
推しの側で働けることに興奮するアリア。だが、彼女はすぐに思い出す。
――数ヶ月後、祝宴の席で、推しは信頼する部下によって毒殺される――
「私が転生したのは、きっとこれを阻止するため!」
「推しの死、認めません!」
かくして、転生軍師アリアの「推し活」が始まった。 迫りくる毒殺のXデー。
ただのオタクが「愛」と「ゲーム知識」だけを武器に歴史を塗り替え、推しを覇者に導き、やがて世界で一番溺愛されることになる物語である。