あらすじ
『お前のせいで攻略が遅れるんだよ、この寄生虫が!』――。Sランクパーティー『神速の剣』で奴隷以下の扱いを受けていたポーターのアル。信じていたはずの仲間から理不尽な罪を着せられ、装備も食料も奪われてダンジョン最深部に置き去りにされてしまう。
だが、彼らは知らなかった。ゴミと蔑まれたアルの【アイテムボックス】が、死の淵で真の姿【無限収納《インフィニット・ストレージ》】へと覚醒することを。容量無限、時間停止、そして収納したガラクタさえも超高速で射出する、攻防一体の最強スキルだということを。
九死に一生を得たアルは決意する。「もう誰にも利用されない。信頼できる仲間と、辺境で自由に生きていくんだ」。規格外の力で森の恵みを独占し、美味しい料理と温かい寝床がある理想郷を築き始めた彼の元には、同じように虐げられてきた心優しい仲間たちが自然と集まってくるのだった。
一方、ポーターを失い没落した元パーティーが、彼の成功を妬んで再び現れるのは、また別のお話。後に彼らが土下座して許しを乞うも、全てが手遅れだったと血の涙を流して後悔することになるとは、まだ誰も知らない――。