あらすじ
俺が最後に覚えているのは、双子の片割れ――ルナの手を、引き裂かれた瞬間の感覚だけ。
次に目覚めた時、俺は全ての記憶を失い、見知らぬ世界「エリダヌス」の浜辺に、一人で流れ着いていた。
目的は、ただ一つ。ルナを見つけ出し、元の世界へ帰ること。
その一心で、俺は、あてどない旅を始める。
最初に辿り着いたのは、自由を謳いながら、その実、謎の竜の脅威に怯える「嵐の群島」。
そこで、俺は自身の呪われた宿命を知る。この世界が吐き出す“偽り”を感じ取り、自らの力へと変える、禁忌の能力。
俺は、妹を探すための力を得るため、不本意ながらも、この世界の欺瞞と向き合うことを決意する。
仲間との出会い、神との対峙、そして、世界の裏で暗躍する謎の組織。
ただ君に会うための、ささやかな旅だったはずが、いつしか、この世界の根幹を揺るがす、七つの神話を巡る、壮大な旅になっていた。
旅の果てに、俺が知った衝撃の真実。
最愛の妹は、世界の理に反逆する組織『逆位の徒』の指導者『深淵の姫君』となっていた。
なぜ、君はそこにいる? 俺たちが誓った約束は、どうなったんだ?
その答えを探すため、俺の旅は、まだ続く。
これは、たった一つの約束のために、七つの偽りの国を巡り、世界の真実へと辿り着いてしまった、ある記憶喪失の旅人の、壮大な記録。