あらすじ
伯爵家の令嬢リゼルは、幼い頃に一度だけ出会った王子
アルフレッドに心を奪われた。
でも、彼は王国の中心。
自分はただの一貴族の娘。
「好きになるだけじゃ、届かない」
そう悟ったリゼルは、学年をまとめ、派閥をつなぎ、恋文を代筆して周囲を幸せに導きながら、半年かけて信頼を積み上げていく。
そして迎える、卒業舞踏会。
王子が誰と踊るかは、未来を決める たった一度きりの舞踏。
手紙を渡す勇気も、踊る覚悟も、すべて準備してきたはずだった。
しかし、王子の幼なじみであり婚約候補と噂される令嬢・ユリアが立ちはだかる。
「私は止めないわ。
本気なら、見せてみせて。」
競うでも、奪うでもない。
ただ、互いの誠実な恋を認め合う意外な協力関係。
そしてついに、リゼルは王子へと手紙を差し出す。
「アルフレッド様どうか、この想いが届きますように。」
王子は、その名をそっと呼ぶ。
「ありがとう。リゼル。」
その瞬間二人の未来が、静かに動き出した。
冬はいつでも解ける