あらすじ
竜の涙を盗めば、一生遊んで暮らせる。
――そう聞いて、オレは今日も山を登る。
オレの名はミズリ。
タクネット村の腕利きドラゴンシーフ(竜泥棒)だ。
竜はこの世で一番強くて、賢くて、気分屋。
でも、たまに隙を見せる。
その一瞬を狙って「竜の涙」を手に入れるのがオレの“仕事”ってわけだ。
ところが今回は様子が違った。
竜は傷つき、山には見たこともない“人間の武器”がうなっていた。
そして竜は、オレに不思議な言葉を残す。
「風を呼び戻せ」
気づけば、オレは見知らぬ場所にいた。
光があふれる夜の街。空気は濁り、鉄の匂いがする。
ここはいったいどこだ?
竜の涙が輝いてる。
どうやら、世界の“境界”を越えてしまったらしい。
竜と機械、自然と文明。
そのあいだで迷う盗賊の物語が、今、始まる――!