あらすじ

「お前の音には魂がない」 ――そう言って俺を追放した宮廷楽団の連中はまだ知らない。この世界に鳴り響く全ての魔法、全ての伝説が、俺の“絶対音感”の前ではただの不協和音に過ぎないということを。 宮廷調律師だったキースは、音楽への異常なこだわりから追放され、日陰者となった。 だが彼には、世界で唯一無二の才能があった。それは、万物に宿る“魔力(マナ)の周波数”を寸分の狂いなく聞き分ける【絶対音感】。 錆びついて捨てられた剣は、英雄が振るった伝説の魔剣へ。 制御不能で暴走するゴーレムは、王国を守る忠実なる守護者へ。 呪われていると誰もが恐れるアーティファクトは、国を救う奇跡の聖遺物へ。 原因不明の“劣化”や“暴走”は、全て魔力の“調律”が狂っただけのこと。 ガラクタと伝説の違いは、そこに“調律師”がいるかいないか、ただそれだけだ。 これは、たった一人の男が、その指先でガラクタの価値を支配し、やがては市場を、国家を、そして世界のパワーバランスそのものを“調律”していく物語である。

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カクヨム
カクヨム2025/11/07
  • 現在の作品宮廷楽団をクビになった調律師、魔剣からゴーレムまであらゆる魔力の周波数を支配する ~俺の絶対音感の前では、どんな伝説の武具もただの鉄クズです~