あらすじ
八つの種が支配する“天の世界”。
泥と血が支配する“辺土の世界”。
そして、鉄と数式の“人の世界”。
交わるはずのない三つの座標が、ひとつの祈りによって繋がる。
サラリーマンとして命を終えた男・ユートは、“扉”のスキルを持って異世界へと転移する。
そこで出会ったのは、かつて勇者に焼かれた小さなゴブリン──アルト。
滅びゆく世界の片隅で、二人は同じ泥を踏みしめる。
異界の鍵を握る“ノブ”が、世界の境界を揺らすとき、
人と魔のあいだに、静かな絆が芽生えはじめる。
――これは、異なる世界を越え、同じ夜を生きた者たちの物語。
【登場人物】
ユート(佐藤裕人)
43歳で過労死した元会社員。
異世界に転移し、“ドワノブ”のスキルを得る。
扉を開く力を武器に、異界と現実を行き来する。
アルト
辺土の世界で生まれたゴブリン。
人間に村を焼かれ、死の間際に“召喚”された。
粗野だが誇り高く、ユートと奇妙な絆を結ぶ。