あらすじ

祈りを捧げることしか知らなかった少女は、世界に触れてしまった。 フローレスは“聖女”として教会に囚われ、記憶も言葉も奪われて育てられた存在。 魔王討伐の褒賞として、勇者パーティー「暁星の黎明」に引き渡される。 外の世界は、眩しくて、あたたかい。 けれど、教会の祈りは耳の奥から離れない。 そして彼女は知る。 自分は絶えたとされた シシリー族の最後の生き残り。 教会は、彼女の血を「増やす」ために、また少女たちを囚えている。 その事実に触れたとき、フローレスの願いは変わる。 「誰かに祈るのではなく、誰かを救いたい。」 暁星の仲間たちと共に、各地に囚われた少女たちを解放していく旅が始まる。 その旅路の中で、彼女を見守り続ける青年がひとり。 かつて水槽の中の彼女に触れ続け、誰よりも長く彼女を知っていた青年、リュカ。 不器用で、つんとした態度の奥に宿るのは 誰にも口にできなかった、溺れるほどの愛。 けれど、フローレスはその想いにまだ気づかない。 手を引かれるたび、胸が甘く痛む理由も知らないまま 記憶はゆっくりと、やさしく戻り始める。 これは、祈りを手放した少女が、恋と決意を知る物語。 そして奪われた少女たちを、共に救いに行く旅の物語。

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小説を読もう2025/11/10
  • 現在の作品水槽少女は立ち上がる