あらすじ
能力者と非能力者が共存する近未来都市〈新京市〉。
未来視の力を持つ青年・犬神陣は、何度見ても変えられない「破滅の未来」に苦しんでいた。
彼の幼馴染であり、触れた欠損を癒す能力者・村上紗枝だけが、そんな彼を支えていた。
一方、陣のかつての親友・赤司雄介は、触れたものを破壊する力ゆえに孤独と絶望を抱え、
世界を壊すことでしか救えないと信じていた。
〈黒殻〉と呼ばれる反政府組織を率いて現れた雄介。
陣は未来視で、紗枝が彼に殺される未来を見てしまう。
避けられぬ運命に抗い、三人の能力が交錯するとき、
“破壊”と“再生”、そして“未来”がひとつになる。
壊すことでしか進めなかった男と、癒すことで信じた女。
そして、未来を視ることしかできなかった青年が選ぶ、
“希望”という名の結末とは——。