あらすじ
登場人物
◆天城(あまぎ) 悠真(ゆうま)/18歳
北海道池田町出身の優しい青年。山梨大学入学予定の新入生。武田神社で合格御礼参拝中に異世界転移し、異世界の魔法都市コウフミノブへ。運動は中の下だが根性と観察力がある。高校時代のコンビニバイト歴で接客能力だけは高い。現代知識(コンビニ物流、観光企画、災害対策、オタク文化、ネットリテラシー)を活かし、都市のトラブルを理詰めと発想で解決していく。帰還方法を探しつつも、師匠への好意とコウフミノフ街への愛着でどんどん成長する。
◆紅蓮寺(ぐれんじ) 凛火(りんか)
ボーイッシュで長身、和鎧と袴をラフに着崩した絶世の美人女武者。その正体は、<数千年を生きる「武の精霊一族」紅蓮寺家の一人。ミノブコウフの聖地「龍脈門」と周辺結界を護る役目と、自前の町道場「紅蓮寺塾」を営んでいる。性格は快活・竹を割ったようでサバサバ。面倒見がよく、悠真を「弟子」「子犬」「筋肉不足」扱い。行方不明の兄・紅蓮寺 烈堂(れつどう)を深く慕っている。
◆紅蓮寺 烈堂(れつどう)
凛火の兄。武の精霊一族の最強格だったが、魔獣の大遠征途中で行方不明。
◆桜霧(おうむ) さくら
桃畑と桜並木を司る小さな精霊少女。外見は小学生くらいだが年齢不詳。悠真に懐き、「ゆーま兄」と呼ぶ。たまに毒舌。
◆黒戸(くろと) 深臣(みお)
ミノブコウフ市政庁の若き役人で土属性魔術師。
◆魔法都市コウフミノブ
四方を霊峰と結界山に囲まれた、盆地にある、異世界の魔法都市。この地には「光府城(コウフ城)」「武霊(ぶれい)大路」郊外には魔法の聖地「身ノ峰霊山寺(ミノミネレイザンジ)」や「龍川」 などがあり、精霊や魔術ギルドとも結びついている。精霊一族が古来より人々を護り、コウフミノブ政庁と協力して、治安維持している。
あらすじ
天城悠真は、北海道池田町のワイン農家出身の青年。山梨大学合格の御礼参りに訪れた武田神社で、突如発動した「龍脈門」に巻き込まれ、異世界の魔法都市コウフミノブへ落下してしまう。彼を拾ったのは、和鎧を着崩した絶世の女武者にして武の精霊一族の末娘・紅蓮寺凛火。彼女は悠真の事情を聞き、「帰還方法を共に探す代わりに、弟子として鍛え上げ、この都市のために働け」と一方的に契約を結ぶ。
四方を霊峰と結界に護られたコウフミノブは、龍脈・精霊・魔術ギルド・巡礼観光で栄える一方、龍脈の乱れにより魔獣被害と不穏な気配が増大していた。悠真はコンビニバイトで鍛えた接客スキルと、物流・観光企画・災害対策・オタク文化・ネットリテラシーなど現代日本の知識を武器に、凛火の道場や市政庁、精霊たちと協力しながら、事件・トラブルを理詰めと発想力で次々と解決していく。
桃と桜を司る小さな精霊・桜霧さくらや、実務に追われる土属性官僚・黒戸深臣との交流を通じ、悠真は「一時的な迷い込み」のはずだったこの街と人々に強く惹かれていく。一方、凛火が慕う兄・紅蓮寺烈堂の失踪と龍脈異常の裏には、コウフミノブと現代甲府を繋いだ古の術式の秘密、そして悠真自身の魂に刻まれた「縁」が関わっていることが次第に明らかになっていく。
帰るべき現代と、守りたくなる異世界。師匠と弟子として始まった関係と、都市の存亡、龍脈の真相が交錯する中、悠真は「どこを故郷と呼ぶのか」を選び取る物語である。