あらすじ
——それは、失われた「時魔法」と少年の物語。
現代日本。
科学が支配する時代に、「魔法」はもはや伝説の残滓にすぎなかった。
いじめられ、孤独に生きていた高校生・間宮奏は、ある日突然“次元の狭間”へと落ちる。
そこで出会ったのは、一人の男と、一つの言葉。
「——やっと解放される」
その瞬間、世界は歪み、奏の運命は動き出す。
彼が受け継いだのは、すでに失われた大魔法《時渡り》。
それは、時間そのものを越える力——。
過去と未来、崩壊した街、凍った時間、そして少女リュミエとの出会い。
幾つもの“時”を旅しながら、奏はやがて知る。
「時を渡る」ことは、誰かを救うことではなく——
“今”を選ぶことなのだと。
世界を巡る時の旅の果て、少年が辿り着いた“最後の一秒”に、あなたは何を見るか。