あらすじ
類稀なる魔法の才能を持ち、その才能を発揮するが「淑女らしからぬ行為」と蔑まれていた貴族令嬢エリザベス。そんな彼女は、趣味として魔法研究を続けていた。
ある日彼女の長年の研究データが無断で破棄され、婚約者であるフレデリック王子から一方的な婚約破棄を突きつけられる。『研究と称して敵国に大切な情報を漏らし、王国に損害を与えていた』などと根も葉もない罪を着せられる。
実家からも見放された彼女の行き先は、皮肉にも彼女が『裏切った』とされる『敵国』だった。
不安の中で国境を越えたエリザベスを待っていたのは、彼女の研究成果が救った王妃の命と、その恩に報いようとする若き国王の歓迎であった。
かつて病に苦しんでいた敵国の令嬢に治療法を授けたことがあったエリザベス。その令嬢は後に王妃となり、エリザベスの恩を忘れていなかったのだ。
真の実力を認められた彼女は、要職に就き、才能を存分に発揮する日々を送るようになる。
一方、煩わしい存在を排除して「理想の国創り」に邁進するフレデリック王子の王国は、次第に衰退の兆しを見せ始める。最も身近にいた者の才能を理解できなかった傲慢な王子は、やがて自らの過ちに直面することになるが……。
才能を蔑まれた魔法研究者である令嬢が、自らの道を切り拓いていく痛快ファンタジー。魔法の才に恵まれた令嬢の復讐と再生の物語です。