あらすじ
――アイドル現場には、「推しアイドルをそっちのけで女ヲタに手を出す男ヲタ」がいる。
そんな連中を、界隈ではこう呼ぶ――女ヲタヲタ(=女オタクのオタク)。
俺も、そんな界隈の片隅に生きる一人だ。
推しアイドルグループ《KAREN》のセンター・コノミ。
葡萄館ライブも成功させた、日本を代表するトップアイドル。
最新情報はすべてチェック済み。全国ツアーも全通予定。そう、俺は筋金入りのドルヲタだ。
……ただひとつ、他のヲタと違う点がある。
――あのセンターの子、俺の妹なんだよね。
もちろん血縁は秘密。
運営に頼んで、こっそり一般席から見守ってる。
チケットの不正取得じゃない、兄の特権だ(……たぶん)。
かつて一緒に現場を回っていた仲間はほとんど消えた。
それでも推しを追い続けている“雪(ユキ)さん”だけは別格。
彼女も俺と同じ推し。いわば同担の盟友だ。そして、当人はめっちゃ可愛い。
この界隈では「推し被り憎悪」なんて存在しない。
推しを語る時間こそ、俺たちの最高の栄養だった。
――そんな雪さんが、一年前から地下アイドル活動を始めた。
憧れのコノミ(=俺の妹)に背中を押されて、
「自分も誰かに元気を与える存在になりたい!」と。
最初にその話を聞いたときは正直びっくりした。
でも同時に思ったんだ。
ああ、この人は本当にアイドルが好きなんだって。
ただ、ひとつ――
俺はまだ、君に「推し=俺の妹」だなんて言ってない。
アイドルは夢を売る仕事。
現場ヲタとリアルに関係を持つなんて、絶対にタブー。
わかってる。わかってるけど――
「アイドルの熱狂的ファンで、本物のアイドルな君」と始める、
ハイテンション★ドタバタ★ラブコメ開幕!
ヲタ仲間にも、君のファンにも、俺たちの関係は絶対ヒミツ!!
……って、おい、本当に秘密にする気あるんだよな!?俺の彼女!!!???
ドルヲタ×ヲタドルが織りなす、限界ギリギリの恋愛劇。
純愛と言うには歪。でも、不純と呼ぶにはまっすぐすぎる。
――推しが妹で、彼女がアイドル。
今日も俺の人生、無事バグり散らかってます……。
※ フィクションです。実在の人物・団体・事件とは関係ありません。
※ 犯罪・迷惑行為を助長する意図はありません。
※ 「推し」「女ヲタヲタ」には複数の解釈がございます。予め、ご了承ください。
※ カクヨムコンテスト11 参加予定作品です。☆評価、応援ボタン、たくさんお願いします!!