あらすじ
途中で書くのをやめてしまった物語に、水瀬遙はふと迷い込む。
目の前に広がる世界は、ただの紙の上の物語ではなかった。
空気は澄みわたり、草は風に揺れ、登場人物たちは確かにそこで生きている。
その中で出会った物語の主人公・アリアは静かに告げる。
「遙の言葉があったから、私はこの世界に生まれることができた。」
遙は気づく。自分が紡いできた言葉が彼女たちを育て、導いてきたのだと。
そして、まだ描かれていない登場人物たちもまた、ページの向こうで息を潜めている。
――今日も登場人物たちは、自分たちの人生が描かれる瞬間を待っている。