あらすじ

教室の隅、スケッチブックを「結界」にして世界から心を閉ざしていた私。 私の目に映る世界はすべてが灰色だった。 あの日、彼女が現れるまでは――。 転校生・静寂しおり。 彼女は、クラスの中心という光の当たる場所を自ら振り捨て、灰色の「結界」の中にいた私の手を取った。 世界は「ふたりぼっち」だけの色彩に満ち溢れた。 彼女こそが私の唯一の「光」だった。 幸せな日々は長くは続かなかった。 あの日、私が彼女の身体に隠された「秘密」を知ってしまったばかりに。 しおりは氷のような瞳で私に告げた。 「あなたとは、友達じゃ、ない」 そして私の前から姿を消した。 私は「光」をすべて失った。 時間は過ぎ、彼女は世界から完全に消えた。 …それでも私は信じている。 私たちが唯一共有していた「卓球」という一本の糸だけが、 今もどこかで繋がっていることを。 これは変わり果てた世界で たった一人の「親友」の手をもう一度掴むまでの 痛みと再生の記録。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/11/09
  • 現在の作品あの日光は、私を捨てた