あらすじ
口減らしのために捨てられた少女・ミラは、行くあてもなく運ばれる馬車の中で、ただ生を諦めていた。
だが、盗賊の襲撃によってすべてが燃え落ちた時――彼女は“不思議な存在”に救われる。
気づけば、洞窟の中。
傷だらけの身体と、片目を覆う包帯。
そして傍らにいたのは、優しい瞳をしたゴブリンの青年。
なぜ、自分はまだ生きているのか。
なぜ、見えるはずのない左目で世界を見ているのか。
――それは、“人であった者”と、“人でなくなった者”の出会い。
失われた記憶と、語られぬ真実が、ひとつの視界を通して繋がり始める。