あらすじ
前世でやり込んだ同人ゲーム『堕天のアストライア』。それは、登場人物のほとんどが裏切りや絶望の果てに死ぬか、精神が壊れるかで終わる超絶鬱ゲーだった。
そんな世界に、名前すらないモブ貴族の三男として転生してしまった俺。どうせなら、前世で一番好きだったヒロイン『リリアナ』だけでも救いたい。幸い、俺には全ての破滅フラグを回避できる『原作知識』がある。
正体を隠し、偶然を装い、彼女に降りかかる不幸をこっそり潰していく。順調に彼女の未来が明るい方へ向かうことに安堵していた俺だったが、ある時から様子がおかしくなっていく。
「また“偶然”助けてくださったのですね」「あなたの“計画”通り、私は幸せです」「さあ、次は誰を“排除”しますか?」
俺の行動は全て、何か巨大な目的を達成するための布石だと勘違いされ、救ったはずのヒロインや攻略対象者たちから、狂信的な執着を向けられるようになっていた。俺はただの親切なモブだ。誰か信じてくれ!