あらすじ
生まれつき燃えるような赤い唇を持つ実奈は、好奇の目に晒されることに辟易し、自堕落な日々を過ごしていた。
22歳の誕生日、愛する亡き祖母に「決して近付いてはならない」と言われた菩提山に登った実奈は、その山頂で、不思議な装束を身に纏った人々と出会う。
気がつくと、そこは“器”に感情を支配された世界__花の国。
この国を救う力を持つ「石榴」の才を持つと言われた実奈は、王家の住まう都「花宮」に連行され、古の神々と王家の因果に巻き込まれていく。
美しく咲き誇る花の国に潜む闇、亡き祖母が固く口を閉ざしていた過去__。
愛する人々の記憶を辿り、やがて実奈は自身の血に宿る運命を知る。
それは、1人の少女が“愛”を知る物語。