あらすじ
呪いはある種の思念であり、空間を超え、あるいは物体に宿っることによって人に作用する。多くの現代人はこれを非科学的だと切り捨てる。確かに呪いの実在を科学で証明することはできない。だが、この宇宙の全ての理(ことわり)を論理的に説明することが不可能だということは、90年前にゲーデルによって証明されてしまった。そして現代、我々は、我々が認識しうるこの世界に科学では太刀打ちのできない未解決問題、すなわちハード・プロブレムが存在することを知っている。さらに、人類が認識できる領域の外には、認識の及ばない不可侵領域が存在する可能性すらあるのだ。人類が科学で説明できる領域など、砂漠の中の一粒の砂に過ぎない。