あらすじ
俺の姉ちゃん――東雲いのは、半年間引きこもりを続けていた。
いじめ、誤解、嫉妬、そして心の傷。
ずっと部屋にこもり、誰とも話さず、家族とも顔を合わせなかった。
だがある日突然、リビングでステーキを焼いていた。
下着姿で。テンション高く。しかも――自分を「魔王ヴェルネス」と名乗って。
「お主の姉は、今、我の世界で魔王をやっておる。代わりに我が、こっちの世界を支配してやろうぞ!」
…どういうことだよ。
しかもその“魔王”はギャル化した姉の姿で外出し、服や化粧品を爆買いし、
気まぐれで踊った動画をSNSにアップ。たちまちバズってしまった。
さらには、なぜか俺と同じ高校に「留年した姉」として入学し、
圧倒的なカリスマでクラスを支配し始める。
「この世界には“愛”という力がある。どうやらそれが、我を強くするようじゃ」
愛という感情を知らない魔王が、“愛される力・愛する力”を知って変わっていく。
そして、異世界に行った姉が魔王として最強になれた理由――それもまた、“愛”だった。