あらすじ

春、カフェで恋人の拓海に「君といると疲れる」と別れを告げられた私は、SNSで幸せな日々を発信し続けていた自分に孤独を感じていた。拓海への依存を断ち切れず、喪失の痛みに沈みながら、やがて新しい匿名アカウント「Luna」を作る。  Lunaとして本当の感情や孤独を言葉にして投稿を重ねていくと、予想外に多くのフォロワーと共感が集まり、やがて現実の私は見失われ、Lunaという人格が自分の心の中心を占めていく。ある日、Lunaに届いた一通のDM。それは拓海からだった。彼はLunaの言葉に救われていると打ち明け、互いに語り合ううちに惹かれていく。  私は本当の自分とLunaのあいだで揺れ、やがて「会いたい」と言われるが応えられず、現実と虚構の境界が曖昧になる。Lunaでいるときだけ満たされ、本当の自分は消えていく。苦しみの末、偽りの人格を終わらせる決断をし、Lunaのアカウントでさよならを告げて削除。  その後、私は自分の名前で久々に言葉を発信し、友人たちの些細な言葉や支えに涙する。数カ月後、偶然拓海と再会。「理想の相手ではなく、本当の人を受け入れることが大事だ」と語る拓海。私もまた、自分のままに生きる強さを思い出し、以前より少し健康的な自分を鏡に映す。Lunaという理想の影を手放して、私は自分自身として人生を歩み始める。

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エブリスタ
エブリスタ2025/11/08
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