あらすじ
まだ暑さの残る9月初頭。主人公である田中義道(たなかよしみち)は憤慨しながら待ち合わせ場所のファミレスへと向かっていた。
彼の親友・奥田光利(おくだみつとし)の彼女・佐野梢(さのこずえ)が浮気したからだ。彼はそれを問い詰めるために梢をファミレスに呼びしたのである。
義道、光利、梢の3人は幼馴染だった。それこそ小学校の時は毎日遊ぶくらい仲が良かった。
ところが中学校に上がる際、梢は親の仕事の都合で遠くへ引っ越してしまう。
そして3年後、高校に上がる直前に再び彼女は戻ってきた。
しかし…戻ってきた彼女は変わり果てていた。
事あるごとに「私、女なんですけど?」とまるで自分が特権階級であるかの如く振舞う高慢な性格になっていたのである。
義道と光利はそんな梢の変化に戸惑いつつも、幼馴染という「情」が捨てきれず、なんだかんだよく問題を起こす梢の世話を焼いていた。
そんな感じでチグハグな関係を続けていた3人だったが、高校2年の夏休み前に光利が梢に告白。光利は小学校の頃から梢の事が好きだったという。
梢はそれを承諾。晴れて2人は恋人同士となった。
しかし、梢は誠実に彼女を愛してくれた光利を裏切り浮気した。
それを知った光利はショックのあまり寝込んだ。寝込んだ親友の代わりに義道が梢を問い詰める事になったのだ。
義道には大切にしている言葉があった。それは「信用」だ。
実家が小さな飲食店の彼は小さい頃から人からの「信用」を何より大事にしろと親に言われて育ってきた。だから光利の「信用」を裏切った梢が許せなかったのである。
ファミレスで梢と相対した義道は彼女に「どうして浮気したのか?」と責め立てた。
だがそれに対する梢の態度は酷いものだった。浮気した事実を開き直り、挙句の果ては「光利が悪い」と責任を相手に転嫁したのである。
それを聞いて呆れた義道は自分の中にかすかに残っていた彼女への幼馴染としての「情」すらも消え失せていくのを感じた。
故に彼女と「縁を切る」決断をしたのである。
彼女と縁を切って数日後…義道は1人の女の子と出会う。
名前は猫屋敷信乃(ねこやしきしの)。この辺では有名な名家のお嬢様だ。
ひょんな事から彼女と関わる事になった義道は信乃にとんでもない告白をされる事になった。
「義道様、わたくしと結婚を前提にお付き合いして頂けませんか?」
※当連載はお試し連載となります。1週間ほど連載し、評判が良いようなら本格連載に入ります。
※1話大体2000字前後