あらすじ
カクヨムU-24杯大賞受賞作
▷——
ポストコロナ時代を生きる大学生のリネはある日、ネット上の友人、ルイからある相談を受けた。
「——で、あたしもVTuberになってみたくなったの! よかったら志望動機だけちょこっと添削してくれない?」
なんとルイは事務所所属のVTuberを目指し、オーディションに応募しようとしていたのだ。予想外のことに驚くリネ。しかし、リネにとってルイは応援したくなる人——いわゆる「推し」であり、驚きこそしたが、喜んでその相談を引き受けた。
しかしリネは知らなかった。ルイが目指す事務所がほかでもない「v9」であることを。新進気鋭のVTuber事務所、v9。リネにとってそこは込み入った事情のある事務所で……。
「——そしたらその場にいた社長さんがやけに食いついてきて」
「——それにリネってば、結構VTuber界隈にも詳しかったんだね?」
「——リネの悪いようにはならないはずだから、安心して!」
俯いてしまったリネを、ルイはぎゅっと抱きしめる。
「あたしにとってリネはどうでもよくなんかない。だから、あたしは社長さんの計画に加担した。リネをVTuberに仕立て上げて、ずぅっと私の隣にいてもらう、その計画に……。愛してるよ、リネ」
これは、推し活に励みつつも「自分には輝くことはできない」と感じていた人が、戸惑いつつも自分の可能性を信じて前を向こうとする話。……あと、ヤンデレに溺愛される話。
▷——
カクヨムU-24杯に応募するために急いで書きました。拙いものですが、これ以上は今の私には時間的・能力的に難しいためひとまずこれで完結とします。