あらすじ

瀬能優治(せのゆうじ)は18歳の浪人生だ。代々木ゼミナール原宿校に通っている。中間模試は散々な結果で、見通しは暗い。でも優治には保田彰子(ほったあきこ)というガールフレンドがいる。彼女は中学の同級生で、高校2年のときに再会し、今は音大生になっていた。  ふたりは原宿のパレフランス1階のカフェテラスでデートするが、彰子が変なことを言った。自分は10年後に死ぬというのである。冗談とも思えない様子だったが、優治は、あっちゃんは100まで生きて皺くちゃオペラ歌手になってると返す。彰子の専攻は声楽だった。そして、ふたりは笑って店を出た。  それから真夏の表参道を歩き出した。彰子が渋谷へ行きたいというので歩いて渋谷へ向かったのだ。道中、優治は彰子の手を握ろうかと迷っていた。迷ったまま表参道交差点にある大石灯籠まで来たとき、おかしな感覚に襲われる。  彰子とここを歩きながら手を繋ごうか、どうしようか、と過去に迷っていた記憶があった。デジャヴというやつである。だけど優治は恥ずかしいので彰子には何も言わなかった・・・。これが、優治と彰子の壮大な運命の物語の始まりだとも知らずに。

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エブリスタ2025/11/07
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