あらすじ
神に選ばれた“聖女”は、誰よりも嘘つきだった。
隣国との戦火を止めるため、少女は「敵国の愛妾」として潜入する。
笑顔の裏で、毒を練り、祈りを偽り、ただ一人の騎士を欺きながら——。
「この国を救うためなら、私の心などどうでもいい」
それが、滅びゆく王国を救う唯一の方法だった。
だが、彼女が最後に守ったものは“国”ではなく、“人”だった。
主要人物
リシェル=ルヴァン:表向きは神聖国の“聖女”。実は軍に利用されるスパイ。
カイ=アルヴァート:彼女を護衛する騎士。実直で嘘がつけない。リシェルを信じ抜く。
ジード卿:敵国の将。リシェルの“愛妾”役を強要し、彼女の覚悟を試す策士。
司教メリオル:リシェルの上官。神の名を騙り、国を掌握しようとする教会の黒幕。