あらすじ
時間の巫女であり、宇宙タイムマシンを修理しつづけていた妹が死んだ。
彼女が亡くなってから、私は時間について考えつづけている。
私たちは時間が前に進むものだと、前にしか進めないものだと、後ろに行くことはないのだと常々体感している。しかし本当にそうだろうか。
私は未来なんて必要としていない。過去さえあればいい。愛する者のいない時間に意味はない……。
私は宇宙タイムマシンにかかわる妹の仕事を引き継ぎ、後任の時間の巫女になって、過酷な時間を過ごすようになった。
私の願いはただひとつ、前にしか進まないタイムマシンを逆行させ、過去に戻って妹に再会することだ。
愛に満ちたSF短編。