あらすじ
※7日の17:10公開
20年前……。緊急速報、緊急速報。全国民のスマートフォンの緊急通報が鳴った。すると、政府の会見が突如として行われたのだった。
「急なご案内で誠に恐縮であります。この度、私達の母星である地球ですが、先月の国際会議による話の結果……誕生して約46億年と言われた地球、その寿命が今から20年後に尽きることが、判明いたしました」
その12年後、お金の無い人達や抽選に外れた人が暮らす地球。そんな地球に私は生まれて10才の時。休みの日なのに出かけていたお父さんが帰ってきた夕方、窓から暗くなってきた空を見ながらリビングでテーブルに顔を横に付けたお母さんと話をしていた。
「……すまない、また、外れちまった」
「別にあなたのせいじゃないわよ……はぁ〜……」
「抽選はずれたって平気だよ」
「「一花……」」
「一花しあわせだよ。だってお父さんとお母さんいつも優しくて楽しいもん」
お母さんの目がうるうるしていた。私の気持ちに嘘はない。だって本当に楽しくて優さしい私を育ててくれた両親だから、もっと笑顔でいてほしい。
そんな思いのまま8年がたって、私は高校生となった。同時に地球の寿命も1年を切った。
「お母さん、行ってきます」
外に出た私、残りは25日。考えたら本当にもうすぐ地球が無くなる。