あらすじ

【元勇者】レオン・アークライトは、あらゆる存在の感情や魔力の“波”を音として感じ取るスキル《共鳴》を持っていた。しかし、その力は敵の苦痛や絶望まで拾ってしまい、彼は“敵を殺せない勇者”として苦悩する。さらに、仲間の醜い本音まで聞こえてしまう力は「戦闘に不向きなハズレスキル」として蔑まれ、恋心を抱いていた魔術師セリーヌの偽りの告発と、神官リュシアンの「異端」認定によって、パーティーから追放されてしまう。 心を閉ざし、偽名「ライル」として辺境の街で無気力に生きていたレオン。彼はもう二度と他人の心を読みたくないと《共鳴》を封じていた。しかし、魔族の古文書を守る感情希薄な少女司書ミラ、裏表のない元盗賊ジークとの出会いが、彼の運命を変える。 ミラの冷静な助言により、レオンは《共鳴》が「音の洪水」ではなく、敵の殺意を「先読み」して殺さずに無力化する究極の戦闘技術であり、相手の嘘や本音を見抜いて問題を解決する交渉の切り札であることに気づく。 悪徳商会の癒着を暴き、領主の毒殺未遂を「鑑定」し、魔物さえも「調伏」するレオン(ライル)は、いつしか「辺境の聖人」として民衆から絶大な支持を得ていく。 その噂は、彼を追放した王都の元仲間たち――聖騎士ガレス、魔術師セリーヌ、神官リュシアン――を焦燥と恐怖に陥れる。真実を暴かれることを恐れた彼らは、レオンを社会的に抹殺するため、辺境へと刺客を送る。 これは、人の心を読みすぎて誰も信じられなくなった男が、新たな仲間との絆によって「心を信じる勇気」を取り戻し、自分を陥れた者たちの嘘と罪を暴いて痛快な社会的「ざまぁ」を叩きつける、逆転成り上がりファンタジー。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/11/07