あらすじ
ザラビス。
ほぼ無限に等しい力を持ちながら、破壊と征服に飽きた存在。
彼は自らの手で**多元宇宙《マルチバース》**を創り、
そこに十三の門と、それを守る守護者たちを生み出した。
最古の守護者ヴェルドラ、そして第十三門を統べるヴェルザカル。
彼らが戦い、神々・天使・新生の勇者たちは全て滅びた。
しかし、どれほど世界を築き、どれほど力を振るっても、
ザラビスの胸に残ったものはただ一つ――孤独。
かつて、幼い守護者たちを狙う二人の勇者を葬り去った時、
ザラビスは新たな概念から一人の“妹”を創造した。
それは「家族」という物語を、自らの手で求めた証だった。
けれど、守護者たちが成長していく中で、
ザラビスだけは変わらなかった。
「守る者はいても、共に歩む者はいない。」
そんな永劫にも等しい停滞の果てに、
ザラビスは静かに決める。
――今度は、力ではなく“日常”を求めてみるか。
そして彼は、自ら封印した力とともに、
無数の次元を超え、人間世界へと降り立つ――。