あらすじ

西暦が旧暦と呼ばれるようになった遠い未来。  地球を離れた人類にとって、多様な原料と調理法を持つかつての食品は「骨董食」と呼ばれる高値で取引される存在になっていた。食生活の全てはあらゆる食品に変化できる「統一食糧」に委ねられ、人類はデザインされた完璧な味を調理せずに享受していた。  骨董食コレクターの女傭兵ユーカは、骨董品店「メシヤ」を訪れる。出会ったのは西暦時代のコンビニおにぎりと、それを味見した店主のハル。  ユーカは骨董食を食べずに集めるだけのコレクターが嫌いなハルと一時的に対立。その後和解し、ハルは未開封のコンビニおにぎりを難破した古い宇宙船まで回収しにいく仕事をユーカに依頼する。しかし突如現れた宇宙盗賊のゼブに宇宙船への地図を奪われ店も破壊されてしまう。以前ユーカに負けたゼブは復讐を果たしに来たのだった。  ハルを連れたユーカは、店を破壊された責任を取るため逃げたゼブを追う。宇宙船でおにぎりを発見し、兵器にもなる船の燃料を奪おうとしていたゼブを倒すが、戦闘の余波で発生した宇宙船の爆発に巻き込まれてしまう。  ユーカは、自分が骨董食を好きになる切っ掛けでありすれ違いの上で死別した姉マーシャの夢を見る。目覚めた時には二ヶ月が経過していた。宇宙船の爆発で故障したユーカの船で漂流し続け食糧も底を尽きたとハルは説明し、身を挺して自分を助けたユーカへのお礼に最後の晩餐として回収してきたおにぎりを食べようと提案する。  食べたおにぎりに宿る人間らしさに感動したユーカは、ハルとの会話を経て骨董食を食べることの素晴らしさを知り、マーシャへの誤解も解ける。その気持ちを持ち帰ることができないままに死ぬのが惜しくなったユーカがエンジンを蹴ったことで船は再起動。  帰路に就くなか、ハルはユーカに持ち帰ってきた稲の種籾を見せる。二人は本物の米を使ったおにぎりの復活と料理店を開くことに夢を膨らませるのだった。

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カクヨム
カクヨム2023/03/23
  • 現在の作品おにぎり【ジャンク品:動作確認済です】