あらすじ
現在とある高校生二人が、「リレー小説」にハマっているようだ。
リレー小説とは、二人以上で交互に小説を書き合うこと。ときに自分の想定していなかった展開になったり、ときに驚きの設定が追加されたりするから結構ハラハラドキドキだ。
「え、なんでこの主人公とヒロインがくっつくの? 全然フラグ立ってなかったじゃん!」とか「はあ!? こいつモブじゃなかったんかい! こいつがラスボスだったんかい!」とか――そりゃまあ、そういう奇想天外なことが起こりまくる恐ろしくも楽しい世界なのだ。
で、くだんの二人の高校生もなかなかの逸材らしい。
かたや「王道の佐藤」と呼ばれる男子。その異名どおり王道が大好きで、正義のヒーローが勝つ物語や最初に主人公とフラグが立ったヒロインが勝利する展開が大好物。
対するは「逆張りの鈴木」の異名を持つ女子。こっちは逆張り展開がめっちゃ好きで、王道なんてくそくらえーと思っている。悪役が勝利するバッドエンドや全滅エンド、ドン引きされそうでみんながやらなかった設定を好む傾向にある。
そんな二人がリレー小説をやることになったわけだけど、これは「どちらがより物語を面白くできるか」という真剣勝負でもある。
果たして王道と逆張り――勝利するのはどっち!?
まあでも「楽しんで書いたり読んだり読まれたりするのが一番」って点だけは、二人の共通認識だッ!!