あらすじ
気がつくと、俺は禍々しいオーラを放つ「呪いの剣」に転生していた。伝説の武器として恐れられ、触れる者の命を削り取る最凶の魔剣。しかし、俺の前世からの夢は一流の料理人になることだったのだ!
「血を……もっと血をよこせ!」と持ち主が叫ぶ血なまぐさい戦場で、俺の心は悲痛な叫びを上げる。「違う、俺が切りたいのは大根だ! あと人参と玉ねぎも綺麗に千切りにしたいんだ!」
歴戦の勇者や残虐な魔王の手を渡り歩きながら、神話級の切れ味を持つ刀身で俺が目指すのは、世界を救うことでも支配することでもない。ただひたすらに、最高の家庭料理を作ること。
最強の呪いと、あまりにもささやかな夢が交錯する、異色の勘違い系無機物転生ファンタジー、ここに開幕! 果たして俺は、平和に野菜を切れる日々を手にすることができるのか?