あらすじ
「貴方のような面白みのない男は大っ嫌いですの! 今すぐ婚約破棄してくださいませ!」
夜会で、公爵令嬢レティシアは婚約者のクラーク王太子を引っぱたいた。 前世の記憶を取り戻し、自分が破滅確定の「悪役令嬢」だと気づいた彼女。 処刑エンドを回避し、悠々自適なスローライフを手に入れるための最終手段――それは、完璧超人の王子に嫌われて、婚約破棄してもらうことだった!
浪費、公務サボり、そして渾身の平手打ち。 これで間違いなく国外追放……のはずが?
「……あぁ、素晴らしい。私にこれほどの激情をぶつけてくるのは君だけだ」 「冷たく突き放されるたびに、胸の高鳴りが止まらないんだ。……もっと私を罵ってくれ」
なんとクラーク殿下は、レティシアの塩対応によって「真実の愛(という名のドM気質)」に目覚めてしまった!?
浪費は「経済対策」と称賛され、サボりは「型破りな才女」と崇められ、罵倒は「愛の鞭」として喜ばれる。 嫌われようとすればするほど評価が爆上がりし、執着され、ついには執務室に「監視役」として軟禁されてしまい……?
「離してください! 私は貴方が嫌いなんです!」 「照れている顔も可愛いよ。一生、私の隣で私を叱ってくれないか?」