あらすじ
獄門家―地獄より現れた血族。
怪異ひしめく京都を根城とする彼らは、呪術を操る者どもはもとより、化物にすら畏怖されていた。
そんな凶家の末裔たる乙女―獄門撫子は、化物を喰らう運命の娘。
荼毘の炎から取りあげられた、このうえなくうつくしく―このうえなく、忌まわしい娘。
しかし…このうえなく奇妙で、胡乱で、美しい女―無花果アマナ、
自らを恐れもせずに笑う彼女と出逢い、二人で次々と怪異に挑むうちに、
撫子の想いは移ろいゆき……
「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに。」
鬼の身体にヒトの心を宿す少女と、ヒトの身に異形の魂を抱える女の縁が、血の物語の封を切る。
おそろしくもうつくしき鬼の少女の新世代怪異譚、開幕。