あらすじ

深夜のコンビニ。299円のおにぎりを決済した瞬間、谷村は「あ…っ」という微かな吐息を聞いた。 最初は気のせいだと思った。だが翌日も、翌々日も、決済するたびに「声」が聞こえる。苦しむ声、懇願する声、絶望する声―それらは決済音の直後、わずか0.3秒のズレで鼓膜を震わせる。 金額が上がれば、声の数も増える。1万円の決済では、十数人分の悲鳴が同時に聞こえた。返金処理をすると、音が逆再生され「ありがとう」と掠れた声が残る。 同僚にも聞こえると知った谷村は、匿名掲示板で情報を集め始める。だが投稿者たちは次々と消され、ある者は「元カノの声だった」と書き込んだ直後にアカウントごと削除された。 やがて谷村は気づく―決済音が一切聞こえない人間がいることに。その男は高額決済を繰り返し、周囲の人間から「声を吸っている」。男は谷村に囁く

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カクヨム
カクヨム2025/11/19
  • 現在の作品決済音の向こう側―あなたの支払いは、誰かの悲鳴と交換されている―