あらすじ

むかしむかし、ある小さな町に、かつぎ屋の三太という男がおりました。 かつぎ屋といっても、荷物や人を運ぶ仕事ではございません。いや、ある意味では“人”でもあり“荷”でもあるのですが、彼が担ぐのは人間の死体なのです。 このあたりでは、人が死ぬと寺に運び、火葬か土葬にするのが習わしでした。けれども、誰も死体には触れたがらない。たとえ身内であっても、気味悪がって遠ざかるのが常でした。 そこで三太の出番となるのです。死体を大きな布ですっぽりと包み、木の箱に納めて背負い、ほいさ、ほいさと寺へ運ぶ。それが三太の生業でした。まあ、元々は布のまま肩に担いで運んでいたんですが、さすがにねえ。 ある夜のこと。長屋で寝ていた三太は、戸を叩く音に目を覚ました。 まぶたを擦りながら戸口を開けると、そこには背を丸めた陰気な男がひとり立っていた。 「……仕事を頼みたい」

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小説を読もう2025/11/19
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