あらすじ
死神の子、新道新は死ぬことを考えていた。
その理由は新の身の回りで死体を目撃することから来ていた。二十五歳である新は今まで死体を目撃した数は二十四人。その数が多いか少ないかは人による。ただ、新は死体を目撃する特殊な仕事に就いている訳ではない。新の周りには常に死体が転がっている状態だ。そのことから新は死神の子と言われるようになる。
それが嫌になった新は自ら命を絶つことを考えた。自殺に選んだ場所は田舎道にある踏切だった。電車に轢かれて轢死を計画した新だったが、そこには先客がいた。新の目の前で自殺をしようとした女子高校生を目撃した新はこれ以上、死体を見たくない一心でなんとか助け出す。
女子高生こと甘栗紅葉は自殺を邪魔されたことで新に対してイチャモンをつけることに。甘栗の自殺を手伝うことになった新は自殺同盟というものを結び、二人で理想の自殺計画を立てることになった。死ぬに辺り、理想の死に方やしたくない死に方などを議論する不思議な関係になっていた。
実験として野良猫を捕まえて殺したり、死について深く考える。
二人が導き出した理想の死に方が一致したことにより、自殺旅行へ出発して人々がいない地へ向かう。
自分が生きていることにより周りが不幸になり、死へ追いやってしまう体質を持つ新道新。まだ女子高生で死にたいと考えている甘栗紅葉。甘栗が自殺を考えているのは彼女の過去にあった。
過去に家出をして知らない男性の家で生活をした経験のある甘栗は苦労の連続だった。
父親の逮捕。両親の離婚。貧困生活。母親の自殺。親戚による性的暴力。
全てを挙げればキリがなかった。全てをまとめて甘栗の自殺に直結したのだ。
二人は絶対に死を選ばなくてはならないのか。生きて行く道はないのか。
死の先に一体何が待っているのか。
自殺をテーマにしたホラーサスペンスが始まる。