あらすじ
影丸は鼻先でわずかに空気を吸い込んだ。
それは冷笑でも侮りでもなく、心の奥底で自らの存在価値を問い、自らを嘲るような、諦観にも似た笑みだった。
「平和な職、ですか。我らの技は、人を殺すことしか知らぬ。人を守るには、人を殺すしかない。その技に、職などあるものか。」
「否!その技こそが、今、必要とされている!」
ドミンゴスの声は、谷の岩壁を震わせた。彼は手を広げ、影丸の全身を指し示す。
「ポルトガル王室は、情報と防衛と攪乱の専門家を求めている。ヨーロッパは今、三十年戦争という名の地獄の窯だ。神の敵を討つため、貴殿らの影の技が必要なのだ。」
大友宗麟の忍者がヨーロッパに渡り忍術を駆使して戦うストーリー。