あらすじ
何気ない朝の全校集会。
その日、突然響いた爆発音と銃声が、主人公来海(くるみ)の日常を一瞬で壊した。崩れ落ちた校舎、倒れる生徒たち、武装した男たちに閉じ込められた体育館――生き残ったのはわずかな3年生だけだった。
極限の恐怖の中で、来海は密かに想いを寄せていた同級生・月島未来やクラスメイト、親友と力を合わせ、生き延びるために食料確保や仲間の救助に奔走する。未来の存在は、荒れ果てた世界で来海の心を支える唯一の光だった。
やがて生徒たちは男たちとの直接の戦いに挑み、仲間を救うために命を懸けることになる。混乱の最中、未来は来海に「またね」と言い残し、銃声とともにその姿を消す。
帰ってこない“またね”――来海は喪失と罪悪感を抱えたまま時を生きる。
事件から5年。
成人式の日、来海は未来を思い続けた苦しさと寂しさを胸に、静かに大人へと踏み出そうとしていた。
クラゲのように儚く散るが人の心に美しく長く残る宝物になるのだ。