あらすじ
王国の最果てにある不毛の大地、通称『廃棄場』。 そこは、役に立たなくなった道具や、都を追われた罪人、そして――用済みとされた英雄たちが捨てられる場所だった。
管理官のアルトは、ハズレ枠とされる生活魔法『修繕(リペア)』の持ち主。 彼はある日、ボロ雑巾のように捨てられていた少女を拾う。 彼女の正体は、勇者パーティを追放された聖女セレスティアだった。
「ひどい壊れ方だ……でも、これなら直せるな」
アルトがスキルを発動すると、呪いで腐食していた彼女の体は【新品同様】に! それどころか、目詰まりしていた魔力回路まで【最適化】され、聖女は全盛期以上の力を取り戻してしまう。
その後も、両腕を失った剣聖や、精神崩壊した天才魔導師が次々と捨てられてくるが、アルトはそれらをすべて完璧に修理(リペア)。 ついでに荒野の土地も修理して、最強の領地を作り上げていく。
一方、聖女たちを捨てた勇者は、回復役も前衛もいなくなり、ダンジョンで壊滅寸前になっていた。 「あいつらを返してくれ!」と泣きついてくるが、美しく再生された彼女たちは、冷ややかな目を向けるだけ。
「今さら遅いです。私たちはアルト様の元で、幸せになりますので」
これは、修理屋の男が、傷ついた英雄たちを癒やし、世界一の国を作る物語。