あらすじ

土曜日の午後。 阿蘇の空は、淡いサファイアの光をたたえて静かに広がっている。 図書館の窓辺には、陽射しに透けるページの音。 シャーロットは、カウンターの奥で返却された本をカートに並べている。 その指先は、静かで丁寧。 — 紫郎は、カウンターで静かに閲覧席を見渡す。 ときおり首を振って、シャーロットの背中を見つめる。 何も言わず、ただその姿に、何かを思い出しているようだった。 — 図書館の名物猫・ジュリアは、カウンターの座布団の上で丸くなっている。 その白い毛並みに窓の光が差し込むたび、彼女の耳がピクリと動く。 — 二人と一匹は、言葉を交わさずとも、 同じ午後の静けさの中にいた。 — サファイアの光は、誰にも気づかれないまま、 図書館の空気に溶けていく。

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カクヨム
カクヨム2025/11/10
  • 現在の作品土曜日の図書館、サファイアの午後