あらすじ

時は惑星ナトルー侵略者討伐戦の後の話になる。 地球時間では約2年程後からの出来事である。  侵略者が討伐され、惑星ナトルーでは復興支援の真っ只中だ。 ノアーナ星と地球からは、ナトルー復興の為に尽力し、かなりの月日が過ぎた頃だった。  ナトルーでは、時折、地球やノアーナ星の情報が流れるようになっていた。  惑星ノアーナでは、ナトルーへの支援物資輸送でウロムナ金属の採掘量が減り、地球への供給にも問題が生じているのが実情だった。 当然ノアーナにおける資源不足を受け、地球でも資源調査に重点を置いた。  地球連邦軍は、惑星ナトルーの復興協力と並行して近隣惑星探索を行っていたのだった。  ガット=アリントス司令補が採取したサンプルデータから,地球とナトルー間に有る小惑星帯の岩石のほとんどは有用性があると認められ、往復する艦船には必ず岩石採取が指示されていた。だが、艦船往来時の採取量には限りがあり、思ったほどの資源には至っていなかった。  この様に、ナトルーへの往復の艦船は小惑星帯を通過するのだが、その際に岩石採取を指示、少量ながらの岩石を持ち帰った地球では、辛うじて資源不足を補っていた。  資源不足の地球連邦軍。そこに白羽の矢が立ったのが、地球の身近にある月だった。  暫くして月の資源調査を命ぜられたのは、ノアーナから宇宙調査部のルイス、バンズが選任され、宇宙船ケイドラーダを従えて地球に派遣されたのである。 バンズは、任命から派遣に出向くまでの休暇中に地球のダウンロード資料を読破していた。そしてその際に、月の資源に興味を示すバンズ。  また、地球の資料の中、バンズが興味を持った書籍の中に複数オーツマン教授の著書が有るのに気が付く。 グランに頼み、オーツマン教授との面会を依頼するバンズ。 ところが、当のオーツマン教授は既に他界していたのだった。 バンズにとってはどうしても面会したい人物だった。残念がるバンズ。  多くの著書を読破する度に、オーツマンの考え方や思想がバンズとはまるで違っていた。そこに惹かれたバンズなのである。  ……であるが、そのオーツマン教授の風変わりな考えにも惹かれていたのであった。  オーツマン教授の他界を知って、バンズの興味の中心なる気持ちは冷めていった。  その後のバンズは、ルイスと月の資源調査に取り掛かる事に。  月の調査にケイドラーダを指定。周回調査が決まったルイス、バンズ。  バンズは、ノアーナ星から地球への渡航の際に、地球衛星軌道上に非常に多くのスペースデブリがある事が気になっていた。  そこで地球周囲のスペースデブリ回収を思案するバンズ。 また、ルイスはかつてのノアーナで行ったデブリ回収の話をバンズに話していたのだった。  結果ルイスとバンズは、グランにデブリ回収の必要性を伝える事になる。  ノアーナからの艦船派遣や地球周囲の調査からの往復の際には、こと地球の衛星軌道上のスペースデブリが非常に邪魔なのだとグランに直訴するバンズ。  その後、グランは過去からのデブリ回収履歴を調査、スペースデブリ回収がほぼ放置状態なのを知って、即刻SR-5によるデブリ回収を思案する。  今後このスペースデブリが後に多くの犠牲を出してしまう事になるとは、誰もが想像していなかった。  多くのSR-5部隊はナトルー復興に向かわせていた地球連邦軍。 デブリ回収の為に一部部隊を地球に帰還させるグラン。  そしてスペースデブリ回収や月の資源調査に於いては、何か問題が起こりそうな雲行きだったのだが、グラン総督、ルイス、バンズには知る由もなかった。

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カクヨム2025/11/10
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