あらすじ

王国軍の行軍中、一個中隊だけが異常な疲弊と脱落に襲われる。毒は検出されず、戦場の過酷さだけでは説明できない。だが補給帳簿には、その中隊だけ「三枚」のはずの黒銅貨が「四枚」と記されていた。誰も受け取っていない一枚。倉庫に残された偽の印章。鼓手が一拍だけ乱した軍鼓。そして、都合よく現れた「裏切り者」の自白と処刑。  総司令官ソフィアではなく、その傍らで記録と印章を握る書記官フィリオが、数字と証言を積み上げて暴くのは、敵の毒矢ではなく、ソフィアの名を騙り兵の《士気》を腐らせる精巧な罠だ。三枚で象られたはずの新しい秩序に、誰が四枚目の黒銅貨を紛れ込ませたのか。  戦場は剣と槍だけでは動かない。帳簿、鼓動、開いた門、そのすべてが「解くべき密室」になる。政治戦と情報戦の只中で、権限なき「影の探偵」が真相に辿り着いた時、ソフィアの国家戦略は、さらに冷酷な次の段階へと踏み出す。 本編:https://kakuyomu.jp/my/works/16818792438164270323

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カクヨム
カクヨム2025/11/11
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