あらすじ
「将来の夢は、働かずに生きること」
そんな確固たる信念を持つ主人公は、現代日本で投資に失敗し、志半ばで人生の幕を閉じた――はずが、次に目覚めたのは魔法が存在する異世界だった。
赤ん坊に転生した彼は、今度こそ理想の人生を送るべく、その類稀なる才能を駆使する。目的はただ一つ、国一番の魔法学院に特待生で入学し、巨大な図書館に引きこもって卒業まで悠々自適に暮らすこと。
しかし、彼の才能は王国が放っておかなかった。入学早々、美少女たちとのパーティに組み込まれ、命懸けのダンジョン攻略を半ば強制されてしまう。面倒な「労働」から逃れるため、早々に任務を終わらせたものの、その不遜な態度が災いして特待生の資格を剥奪。楽園生活は、開始わずかで崩壊の危機に瀕する。
学費も寮費も払えない。かといって働きたくはない。
絶体絶命の状況に追い込まれた彼が、知略と詭弁の限りを尽くして編み出した起死回生の一手。それは、仲間であるヒロインたちすら利用した、前代未聞の「不労所得」計画だった。
その計画は彼の予想を遥かに超える成功を収め、莫大な富と安寧をもたらすかに見えた。だが、楽をしようとすればするほど、彼は自らの手でより巨大で、より面倒な騒動の中心へと引きずり込まれていく。
これは、働きたくない男が理想のニート生活を目指した結果、なぜか英雄に祭り上げられ、世界を相手に奮闘する羽目になる、異色の異世界サバイバルコメディである。