あらすじ

天文学部の神野透は、去年の彗星観測の夜に恋人・葵を失った。 事故とされたが、彼女の“死”を観測したのは透ただ一人。 ――もし、あれが本当に「死」ではなかったとしたら? 一年後。 同じ山で、酷似した“姉妹彗星”が現れる。 しかも今年は、二筋に割れた「双子彗星 α/β」。 透は直感する。 ――二つの世界線が重なり始めている。 仲間たちと再びキャンプ場に集まった夜、 カメラには葵の影のような“揺らぎ”が映り、 録音には残らない声が透にだけ届く。 量子観測が作り出す“生と死の重ね合わせ”。 その裏で進行していた、完璧な物理トリック。 観測者は誰で、 被観測者は誰なのか。 世界はどちらに確定するのか。 ――死角を見つめた者だけが知る、「観測者の罪」。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/11/13
  • 現在の作品観測者の罪