あらすじ
聳え立つ尖塔群。空を飛び回る無数の機械たち。
誰かはその手にある金属のそれを握りしめる。
この金属の塊、薄っぺらい長方形の紙、これだけで大抵のものは手に入り、出来ないことの方が少ない。
誰かは思う。きっと銀河中でこのような景色が広がっている。富を手にし、自由を手にし、世界をも手に収めることが出来た。
それなのに———こんなにも虚しいのは何故だろうか?
誰かは言った、神は死んだと。
神を崇め、その教えを守ってきた敬虔な人の姿はもう無い。何でもできる、何でも手に入る、そんな世界で神を崇める者は居ない。
人々は病に罹っていた。果てしない虚しさは心を蝕みやがて人を壊してしまう。
誰かは言った。この病を治すために新たな人を作ろうと。何があっても、どんな時でも、たとえ同じ時が永遠に繰り返されるとしても、果てしない虚無に抗える無限の力を持った神のような人間を。
誰かは作り上げた。それは星のように巨大な一つの装置。そして"超神"を育むゆりかごだ。
そして装置は動き出す———