あらすじ
男子高校生・佐倉朔(さくら さく)は、可愛い服が好き。
でも「男がそんなの変だよ」と言われた経験があり、その気持ちを隠して過ごしている。
ある日、SNSで偶然見つけたロリータアカウント──
有名インフルエンサー「ShioriDoll」の投稿に心を掴まれる。
フリル、レース、パステルカラー……
そこにある可愛いは、朔の世界を一瞬で照らした。
>『僕も、こんなふうに自分を好きになりたい』
勇気を出して送った一通のメッセージ。
その返信をくれたのは、実は同じクラスの地味な女子、小野寺詩織だった。
彼女こそが、誰もが憧れるShioriDoll——
でもその正体を知る者はいない。
詩織は正体を隠したまま、DM越しに彼の可愛いを応援する。
そして学校では、ただのクラスメイトとしてそっと見守る。
メイクの練習、初めてのワンピース、フリルの手触り。
失敗も涙も、少しずつ彩りを増していく日々の中で、
二人の心は「尊敬」から「憧れ」へ、
そして「恋」へとゆっくりと変わっていく。
やがて、イベント会場で交わる二つの世界。
パステルピンクとミントグリーンの光の中で、彼は初めて可愛いを誇れる自分に出会い、彼女は初めて誰かに見てほしい自分を見つける。
「ありがとう、ShioriDollさん。」
「……どういたしまして、朔くん。」
好きを隠して生きてきた二人が、本当の自分を受け入れるまでの、色とりどりの青春ストーリー。