あらすじ
西暦二六二五年。
サラは、空の世界や空中浮遊都市・ラカージュに憧れ、昔会った男の子にもう一度会うために飛行カプセルのパイロットを目指す。
しかし、高校の卒業旅行中、突如としてテレポート技術でラカージュに召喚されてしまう。
「あなたの帰還を心よりお待ちしておりました、殺め姫」
ラカージュの住人で、旧時代の負の遺産である生体兵器――通称・アヤカシの討伐を使命とする『殺め姫』を代々輩出する一族・月影一族の直系であるサラの両親が、かつて役目を投げ出して地上へと逃げ延びたこと、殺め姫を襲名できるのはもうサラしかいないのだということなど、今まで知らなかった事実が次々と明かされていく。
そして、幼い頃に出会い、ずっと再会を願っていた男の子・シュウが殺め姫に仕える騎士を輩出する一族・風見一族の末裔だということも――。
急激な環境の変化、いきなり重責を負わされたこと、勝手に期待して勝手に落胆する周囲の人々。
サラは混乱もしたし、あまりの理不尽さに怒りも覚えたが、シュウに支えられ、ラカージュで殺め姫として生きていくための術を教わりながら、自分に与えられた使命とやらを全うするため、奮闘する日々を送る。
そして、サラがシュウに向ける想いは、友愛からやがて恋愛感情へと変化していく。
しかし、そんな中で次第に疑問が芽生えていく。
月影一族や風見一族、ラカージュの番人を輩出する一族・日影一族の祖先がアヤカシを生成する宗教団体『エデン』から盗み出し、その血族にしか扱えない技術とは何なのか。
そして、シュウの身に巣食う呪いの正体とは――。
それらの謎が解消される暇もなく、初陣に臨んだ日。
サラとシュウ、二人の未来を左右する分岐点を迎える。
無知だが、度胸と意志の強さで自らが進む道を切り拓こうとする戦う姫君×一途で目的のためならば自らの命すら懸けられる騎士の、男女バディ×SFファンタジー!