あらすじ
橘颯太(たちばな そうた)。 「異世界転生なんて、どうせ起こらないから夢があるんだよな」 うららかな公園のベンチで、そんな風に「思い通りにならない現実」に折り合いをつけた瞬間、彼は激しい眩暈(めまい)に襲われる。
目を開けると、そこは空に二つの月が浮かぶ大平原。 (キター!)と叫んだソウタは、ラノベ知識で「ステータスオープン!」と叫ぶ。……何も起こらない。
だが、実践は違った。 地面を蹴れば音速を超え、デコピンで岩が粉砕。魔法のつもりで「燃えろ!」と叫べば地割れ(なぜか)が起き、挙句の果てに「デカい岩」をイメージしたら隕石が落ちてきた。
彼は最強だった。ただし、制御不能(加減ゼロ)。 夢に見た「理想の世界」で、彼は初日に自分の「思い通りにならない力」に恐怖する羽目になる。
「まあ、なんとかなるか!」 持ち前のポジティブさで城下町にたどり着くも、ギルドの美人受付嬢ミナに「パーティを組まないと依頼は受けられませーん」と、社会のルール(=思い通りにならない現実)を叩き込まれる。
彼が出会う仲間たちも、ワケありばかり。
裏通りで助けた、なぜか異常な力を見ても驚かない美少女アリア。(※訳あり王女)
力を認められず教会を追われた、おっとり癒し手セレス。
「正義」に凝り固まった、融通の利かない石頭の騎士ライナス。
病気の家族のため、盗み(=正しくない生活)でしか生きられなかった盗賊カリン。
過去のトラウマで、武器(=業)を封印した鍛冶師クロウ。
父を失い、居場所(=縁)を求める司祭の娘エルミナ。
気づけば幽霊屋敷を(借金ローンで)買い取り、パーティの拠点に!? 「思い通りにならない」仲間たちを、「思い通りにならない」最強チートで守り抜け! 基本は電車で読めないレベルのドタバタコメディ! でも、シリアスと涙はしっかり回収します。 「最強」と「ワケあり(=苦)」が複雑に絡み合う、勘違い異世界ファンタジー、開幕!