あらすじ
――西暦2080年。
世界は《ゼロ・ゾーン》を巡り、第三次世界大戦という先の見えない暗闇を彷徨っていた。
東西諸国の膠着が続く中、日本近海に漂着したのは異世界から転移した黒鉄の戦闘機《デュラハン》。
墜落寸前だったそれを救ったのは、日本国防軍・第701飛行隊所属のパイロット、竹中一等空尉だった。
舞鶴航空基地にて《デュラハン》が収用されて数日、――日本の領空へ敵新型UAV群が侵入する。
出撃した《デュラハン》は、単機で無数の敵を圧倒し、戦場の常識を塗り替えた。
だが、戦場で見せた機械的な冷静さとは打って変わり、AIの癖にやけに人間臭く、頑固で、物怖じしない図太い性格で……。
竹中は、《デュラハン》の中に――かつて亡くした娘の面影を見た。
――滅びゆく世界の空で邂逅した、父と娘の物語。
夜明けの光は、まだ消えていなかった。